今年のお買い物を振り返る「2019年ベストバイ」。5人目はサカナクションの山口一郎さん。約6年ぶりとなるアルバム「834.194」がリリースされた今年、自身が主宰するプロジェクト「NF」なども多方面で話題になりました。様々な活動で業界を沸かせた山口さんが選ぶ、2019年に買って良かったモノ10点。
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COMME des GARÇONS HOMME PLUS シャツ
山口一郎(以下、山口):今着ているのもそうなんですけど、新しいユニフォームなんです。
FASHIONSNAP.COM(以下、F):前回、自身のユニフォームを決めたというお話を伺いましたが、同じ「コム デ ギャルソン・オム プリュス」ですね。でも少し違う。
山口:そうなんです。普通のシャツに見えて、袖が二重になっているタイプと、左身頃だけ二重になっていて襟も2つ付いているタイプ。シャツを重ね着しているみたいな感覚で面白いんです。
F:本当ですね、ベーシックだけどユニーク。
山口:ディテールが1つ加わるだけでシルエットに変化が出て、良い違和感が生まれるというか。音楽でも、無駄なものを足すのことは勇気がいるので、こういった組み合わせをすることは挑戦的だし、コンセプトがあってのことだと思います。そういうものに惹かれるんですよね。

F:昨年のユニフォームは黒でしたが、今回はグレーですね。
山口:基本的には黒ばかりなんですが、最近はちょっとずつ色を入れ始めていて。少し色が抜けたようなグレーもいいなと。古着っぽい雰囲気が気に入っているんです。このシャツの上にジャケットを着るとレイヤーがまた増えて、頑張らなくてもちゃんと工夫して見えるというか。最近のレギュラーです。
F:ギャルソンといえば、「忘れられないの」のミュージックビデオで着ていた白いセットアップもギャルソンだそうですね。
山口:あれはスタイリストの三田さん(三田真一)が昔のものを探してきてくれて、色は染め変えたんですよ。
F:80年代感がハマっていました!
山口:例えば上田正樹さんみたいに、シャツにネクタイ、袖をジャケットごとロールアップするみたいな、その時代の着方ってあるじゃないですか。それを今やってみたら意外と良かったり、影響を受けるんですよね。時間が経つと改めて魅力に気づくというか。70年代や80年代の音楽がリバイバルされたりシティポップも流行っていますが、ファッションも同じなんだなと。でもファッションの方がサイクルが早くて、取り入れ方が自由な気がします。
F:そうですね。古着をミックスしたりとか。
山口:音楽はテクノロジーの進化とともに作り方も変わっていきますし、どんどん違う形でアップデートされていくんです。でもファッションは、ノータッチで当時のデザインを持ってきても逆に新しかったり。だからセレクトするという感覚がファッションにはあるんだろうなと思いましたね。

F:ちなみに、シャツは第一ボタンまで閉める派ですか?
山口:はい。東京に上京してすぐの頃、高橋幸宏さんに第一ボタンまで閉めていることを褒めていただきまして。それからずっと(笑)。
COMOLI セットアップ
山口:コモリは初購入です。名前は知っていたのですが。片山さん(インテリアデザイナー/ワンダーウォール代表 片山正通)が「面白いお店だから行かない?」と誘ってくれて。
F:南青山に9月にオープンした直営店ですね。
山口:ガランとした空間で手を加えていない感じが格好良くて。ありのままを使うという潔さとか。なのでまず空間から惹かれて、こういうお店を作る人はどんな考え方で服を作るんだろうと興味を持ったんです。
F:それで出会ったのがセットアップ。少しチャイナシャツのようなデザインなんですね。
山口:ボタンじゃなくて紐なんですよ。素材感や形も独特で、真面目さと緩さのバランスが良いなと。バシッと決まり過ぎない感じだけど素材や縫製はしっかり作り込まれていて、適当じゃない緩さというか。余白があって、古いけど新しい感じがするんです。音楽でもこういうバランスをとるのは難しいです。

F:かなり吟味して選んだんですか?
山口:これは試着しましたけど、普段はあまりしないんですよ。着るまでの楽しさもあるし、着ると全部欲しくなってしまいますから(笑)
F:なるほど(笑)。いつもセットアップで着ているんですか?
山口:この服を着る時は上下セットでしか着ていないです。中にパーカを着ても緩すぎないから、着やすくて。あと、こういう太めのパンツが好きなんですよね。
F:ロールアップして履くんですね。
山口:基本的にパンツの丈を直さないんですよ。直すと、デザイナーが目指した形ではなくなってしまう気がするので。
LOEWE ニット
F:ロエベのニットは2016年の「買ったもの企画」にも登場していました。
山口:毎シーズン必ず見に行くんですけど、ロエベのニットは形が好きで。首が詰まっているし、ストンと落ちるシルエットが綺麗。ロエベってハイブランドですけど、「ジェイ ダブリュー アンダーソン(JW ANDERSON)」の系譜というか同じ匂いがするから、僕らが頑張って手に入れて着ていても、いやらしさがない気がするんです。
F:ジョナサン・アンダーソン(Jonathan Anderson)がデザイナーに就いてから購買層が広がったと思います。
山口:モダンになりましたよね。
F:この刺繍のロゴが筆記体なのもいいですね。

山口:すごくキュートですよね。黒で着やすいし。あれ、少し前にこれを着て白玉団子を作ったから粉が......。
F:ええ(笑)。確かインスタグラムでライブ配信していましたね。
山口:最近、よく料理するんですよ。これは白玉を作る時にも気軽に着られるデザインがいいですよね。気持ち的にリラックスして着られるというのも好きなポイントです。
F:でも、粉モノはやめた方が......。
Maison Margiela ニット&ネックウォーマー
山口:たしか「壊れた物の中の美」といったコンセプトのものですね。糸がほつれていたり、作りかけだったり。裾に切れ目が入っていて、初めから毛玉だらけなんです。この風合いがかわいいなと思って。
F:コンセプトの通り「デストロイド セーター」という名前のようです。黒がミックスされた深緑で、山口さんにしては珍しい色ですね。
山口:あまり着ない色だから迷ったんですが、ボテっとしたシルエットが良くて、ネックウォーマーと併せて買いました。片山さんがこれと同じ黒かネイビーを着ていて、そんな色もあったんですねと話した覚えがあります。

F:防寒性もありそうですが、ネックウォーマーとセットでも着るんですか?
山口:そうですね。ジャケットやコートの中にこのニットを着ることが多いんですが、首元が寂しくて。男性って首から老けていくって言いません?首元を隠したいんですよ。でも結構暑くて。
F:ですよね(笑)。
山口:この前初めてウィメンズのニットを手に入れてみたんです。ウィメンズは種類が多いし、大きいサイズだとちょうど良くて。それもネックウォーマーとセットで購入しました。首を隠したい症候群です(笑)。
Maison Margiela スポーツジャケット
F:ポケットにバッグが付いているんですね。
山口:ポケットの一つがバッグになるんです。考え方が面白いですよね。それを実現させるというのも勇気がいると思います。
F:面白い構造ですね。バッグを使わない時にはポケットにしまえる。
山口:ちゃんと物が入るから、むしろカバンを出さないで着ることはないですね。この薄手のタイプも持っているんですが、それを着ていたら空港のゲートで「荷物は下ろしてください」と言われたこともあったり(笑)。

F:これは騙されます(笑)。全体的にふわふわでボリュームがありますね。
山口:自分の体型は大きめのものが合うのかなと思っています。シルエットが大きい方が安心するというか。だからオーバーシルエットの流行りが来たのは嬉しかったです。
F:前回バッグではグラムスラムを紹介していただきましたが、噂によるとその後も順調に数が増えているとか。
山口:形が好きで、ボストンタイプも手に入れました。
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December 30, 2019 at 10:33AM
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