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最新『iPad Air』『iPad』の特徴を紹介!『iPad Pro』など各モデルと比較して解説 - TIME&SPACE

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2020年3月に発売された「iPad Pro」から約半年、日本時間の9月16日に「iPad Air(第4世代)」と「iPad(第8世代)」が発表された。

iPad Air(第4世代)、iPad(第8世代)

本記事では、ハイエンドモデルの「11インチiPad Pro(第2世代)」との違いや前モデルからの進化ポイント、サイズやスペックなどを比較する。

「iPad Air」「iPad」「iPad Pro」を比較

まずは、「iPad Air(第4世代)」「iPad Air(第3世代)」と「iPad(第8世代)」「iPad(第7世代)」、「11インチiPad Pro(第2世代)」のスペックを比較しよう。

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今回のアップデートにおける最大のトピックは、「iPad Air(第4世代)」と言ってもいいだろう。ホームボタンがなくなり、ベゼル幅が狭い「iPad Pro」シリーズに近いデザインを採用している。また、液晶が進化しているほか、認証方式もTouch IDによる指紋認証になるなど、大幅な進化を遂げている。「iPad(第8世代)」はサイズなどで大きな変更はないが、チップセットが「A12 Bionic」になり、着実にアップデートされている。

本体サイズ・カラーバリエーション比較

iPadサイズ比較

「iPad Air(第4世代)」のサイズは10.9インチで247.6×178.5×6.1mmと、「11インチiPad Pro(第2世代)」より厚みが0.2mm厚いだけで、ほぼ近いサイズになっている。10.5インチだった「iPad Air(第3世代)」と比べると、ベゼル幅が狭くなったことにより縦が少し短くなり、横幅が約4mm増したが、ほぼ同様のサイズだ。

「iPad(第8世代)」のサイズは250.6×174.1×7.5mmと、「iPad(第7世代)」から変更はない。

続いて、外見上の進化を詳しく見ていこう。「iPad Air(第4世代)」はシルバー、スペースグレー、ローズゴールド、グリーン、スカイブルーの5色展開。

iPad Air(第4世代)のカラーバリエーション

3色展開だった「iPad Air(第3世代)」から2色増え、シルバーとスペースグレーの2色展開の「11インチiPad Pro(第2世代)」と比べても選択肢が多く、選ぶ楽しみが増えた。

「iPad(第8世代)」は「iPad(第7世代)」と同じシルバー、スペースグレイ、ゴールドの3色展開となっている。

各モデルの違いのひとつが、ディスプレイのスペック

iPad液晶サイズ比較

液晶のスペックも機種ごとの違いが大きい。「iPad(第8世代)」は10.2インチのRetinaディスプレイを搭載。これだけでも美しいディスプレイだが、10.9インチの「iPad Air(第4世代)」は、より美しいLiquid Retinaディスプレイに加え、「11インチiPad Pro(第2世代)」と同じく環境光に応じて最適な色合いを表示する「True Tone」を搭載している。

今回発売の「iPad Air(第4世代)」と「11インチiPad Pro(第2世代)」との違いは、最大で120Hzのリフレッシュレートが得られる「ProMotionテクノロジー」の対応可否だ。「Apple Pencil」の画面応答速度が上がり、よりスムーズな書き心地を実現する。このPencilの使い心地が、AirとProのどっちを選ぶかのひとつの基準になりそうだ。

認証方法にも大きな違いが

iPad液晶サイズ比較

「11インチiPad Pro(第2世代)」は現行のiPhoneシリーズ同様、顔認証によるFace IDを採用しているが、同様のデザインとなった「iPad Air(第4世代)」はFace IDを採用していない。ホームボタンはなくなったものの、本体上部にあるロックボタンに内蔵されたTouch IDによる指紋認証が採用されたのだ。

iPad Air(第4世代)のTouch ID

「iPad(第8世代)」では従来通りのホームボタンに内蔵されたTouch IDを搭載している。コロナ禍によりマスクの着用が新しい日常となったなかで、Touch IDが見直されているという捉え方もできそうだ。

カメラスペック比較

iPad Air(第4世代)のカメラ

今回の「iPad Air(第4世代)」のカメラはシングルカメラだ。1,200万画素の広角レンズ(F1.8)を採用し、自動手ブレ補正のほか、最大4K/60fpsのビデオ撮影、さらに最大240fpsのスローモーション撮影などに対応する。前面カメラは有効700万画素(F2.2)で、最大フルHD/60fpsのビデオ撮影、手ブレ補正などに対応している。

iPad Air(第4世代)のカメラ iPad Air(第4世代)のカメラ

「iPad(第8世代)」は800万画素の広角レンズ(F2.4)のシングルカメラなので、画素数だけ見ても「iPad Air(第4世代)」のほうが良い。一方で、ハイエンドモデルである「11インチiPad Pro(第2世代)」は1,200万画素の広角レンズ(F1.8)に加え、1,000万画素の超広角カメラ(F2.4)も搭載。周辺環境の詳細な3Dスキャンデータを取得できるLiDAR(ライダー)スキャナまで備えているため、超広角カメラやLiDAR機能の有無も選ぶ際の基準になりそうだ。

最新世代のチップセットを搭載した「iPad Air(第4世代)」

最新世代のチップセットを搭載した「iPad Air(第4世代)

「iPad Air(第4世代)」の内蔵ハードウェアは、最新の「A14 Bionic」チップを採用。「iPad Air(第3世代)」や「iPad(第8世代)」が搭載する「A12 Bionic」チップに比べて、40%の処理速度高速化を実現している。

「11インチiPad Pro(第2世代)」が搭載しているものが「A12Z Bionic」なので、「iPad Air(第4世代)」はより新しいチップセットを採用しているということだ。コア数の違いがあるので「iPad Air(第4世代)」のスペックが高いとは言い切れないが、「iPad Air(第4世代)」は惜しげもなく新技術が投入されたモデルだという見方ができる。

ストレージは3モデルそれぞれ、バッテリー性能は横ばい

128GB/256GB/512GB/1TBまで選べる「11インチiPad Pro(第2世代)」に対し、「iPad Air(第4世代)」は64GB/256GBの2グレード設定。「iPad(第8世代)」は32GB/128GBから選べる。

明確に分かれたストレージに対し、バッテリー性能については、「11インチiPad Pro(第2世代)」「iPad Air(第4世代)」「iPad(第8世代)」いずれも大きな変更はない。Wi-Fiでのインターネット利用やビデオ再生で最大10時間、携帯電話データネットワークでのインターネット利用は最大9時間となっている。

違いがあるのは充電コネクタだ。「11インチiPad Pro(第2世代)」「iPad Air(第4世代)」がUSB-Cを採用し、「iPad(第8世代)」がLightningコネクタを採用している。購入を検討しているなら注意しておきたいポイントだ。

Smart KeyboardとApple Pencilの対応は?

トラックパッドを備えた外付けキーボード「Magic Keyboard」と「Smart Keyboard Folio」、そしてタッチペン(スタイラスペン)「Apple Pencil」の対応については、「11インチiPad Pro(第2世代)」に続き今回の「iPad Air(第4世代)」も対応するようになった。

Smart Keyboard Folio、Magic Keyboard、Apple Pencil 左上/Smart Keyboard Folio 右上/Magic Keyboard 下/Apple Pencil

これまで「Magic Keyboard」と「Smart Keyboard Folio」の両方に対応するのは「iPad Pro(第2世代)」だけだったが、今回登場した「iPad Air(第4世代)」も対応する。また、「iPad Pro(第2世代)」「iPad Air(第4世代)」ともに「Apple Pencil(第2世代)」にも対応し、「iPad Air(第4世代)」はビジネスやクリエイティブユースにおいても「iPad Pro(第2世代)」に匹敵する実力を備えたといえるだろう。

また、「iPad(第8世代)」は「Smart Keyboard」と「Apple Pencil(第1世代)」のみに対応する。“iPadでどんな使い方をしたいか”の差が出る部分なので、周辺機器の対応状況はしっかり見極めておきたい。

各モデルの特徴が明確化され、選びやすくなったiPadシリーズ

今回の「iPad Air(第4世代)」は、Airモデルのフルモデルチェンジだといえる。デザインから内蔵ハードウェアまで大幅な進化を遂げている。一方の「iPad(第8世代)」もエントリーモデルとして着実にレベルアップを遂げた。

圧倒的なスペックを有するプロユースの「iPad Pro」、ハイエンドモデルから魅力的なエッセンスを引き継いだ「iPad Air」、エントリーモデルとして順当にスペックアップを遂げた「iPad」、そして今回は言及していないが、手帖サイズのコンパクトさが魅力の「iPad mini」と、iPadシリーズには各モデルの特徴が棲みわけされ、スペックの面でも幅広いニーズに細かく対応したラインアップとなった。ぜひこの機会に、用途などにあわせて自分にあったモデルを選んでほしい。

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