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『ソー:ラブ&サンダー』神殺しのゴア、前作ヴィランのヘラよりも手強い ─ 監督が予告 - THE RIVER

マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)『マイティ・ソー』シリーズで、これまでに雷神ソーはロキやヘラといったヴィランと激しい闘いを繰り広げたが、第4作ソー:ラブ&サンダーでは神殺しのゴアという、かつてない敵と対峙することになりそうだ。

前作『マイティ・ソー バトルロイヤル』(2017)でソーは、世界を滅ぼすほどの破壊力を誇る“死を司る女神”ヘラと対決。復讐心に満ちたヘラはソーの異母姉であり、血の繋がりがあるゆえに闘うには複雑な相手となったが、監督のタイカ・ワイティティは米The Directのインタビューにて、第4作では今までとは違うヴィランを描きたかったと述べている

ヘラから発展させて、何らかの形でさらに手強いヴィランを見つける必要がありました。そして、素晴らしきクリスチャン・ベールが演じるゴアに、その手強さを見い出したのです。」

“手強い”と言われたら、単に今までのヴィランよりも特殊能力が強大で、パワーで対決する時に苦戦するイメージを抱いてしまうが、ゴアの場合はさらに厄介なようだ。

というのもコミックでのゴアは、非常に複雑かつ悲劇的な背景を持ったキャラクターだからだ。信心深い両親に育てられたゴアは、常に神々を信じて祈りを欠かさず、規範に従って暮らしていた。ところが、ゴアが敬虔に祈りを捧げていたにもかかわらず、母親を殺された上、妊娠中の妻を地震で失う悲劇に見舞われている。その後も次々と苦難を経験し、神々に恨みを抱くようになったゴアが復讐をし始める展開となる。

その背景について、マーベル・スタジオの幹部であるブラッド・ウィンダーバウムが、神々に対して怒りと復讐心を抱く前に、ゴアが「ルールに従って生きていた」からこそ恐ろしいと言及。ゴアはソーを、精神的にも肉体的にも限界まで追い詰めていくことが予想される。

その一方でワイティティは、「ゴアは、これまでで最も共感できるヴィランだと思います。それに彼はマーベル・ヴィランの中で、試写で最も受けが良かったんです」とも述べている。ソーにとって最も手強い敵となるゴアが共感も出来てしまうキャラクターとなれば、もしかしたら主役を食ってしまうほどの存在感を発揮し、そういう意味でもソーにとって最強の相手になりそうだ。

どのようにヴィランのゴアが描かれるかは、2022年7月8日に日米同時公開となる『ソー:ラブ&サンダー』を観て、自分の目で確かめるしかないだろう。

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Source:The Direct

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