里見香奈女流王座、プロ編入試験受験を発表「全力尽くします」 - 毎日新聞 - 毎日新聞

里見香奈女流王座＝大阪市福島区の関西将棋会館で2022年5月27日、新土居仁昌撮影

　日本将棋連盟は28日、里見香奈女流王座（30）＝女流4冠＝からのプロ編入試験の受験申し込みを受理したと発表した。若手プロ棋士5人と対戦し、3勝すれば女性で初めてプロ棋士の四段になる。里見女流王座は「この度、棋士編入試験受験申込書を提出しました。全力を尽くしますので、静かに見守っていただけると幸いです」とのコメントを出した。試験は8月から1カ月に1局ずつ行われる。

　里見女流王座は5月27日の棋王戦予選決勝で古森悠太五段（26）に勝ち、直近の公式戦の成績を10勝4敗として女性で初めてプロ編入試験の受験資格を得た。合格すればフリークラスに編入され、名人戦の予選に当たる順位戦（C級2組）にも規定の成績を上げれば参加できる。

　これまでアマチュアからプロに編入した棋士は花村元司九段（故人）、瀬川晶司六段（52）、今泉健司五段（48）、折田翔吾四段（32）の4人で、現行制度では今泉五段と折田四段の2人。

　里見女流王座は2015年10月開幕の奨励会三段リーグから5期、同リーグで戦ってプロ棋士を目指した。しかし最高成績は8勝10敗で、年齢制限のため18年3月に退会した。将棋の女流棋士はプロ棋士とは別制度だが、女流タイトル保持者らが参加できるプロ棋戦（公式戦）があり、里見女流王座の公式戦の通算成績は43勝50敗。【新土居仁昌】

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