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「鎌倉殿の13人」大泉洋も悩んだ西田敏行との2人芝居“教科書の頼朝”も話題 VS後白河法皇の舞台裏 - スポニチアネックス Sponichi Annex

大河ドラマ「鎌倉殿の13人」第22話。後白河法皇と2人きりの対面を果たした源頼朝(大泉洋)(C)NHK
Photo By 提供写真

 俳優の小栗旬(39)が主演を務めるNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」(日曜後8・00)は5日、第22話が放送され、俳優の西田敏行(74)演じる後白河法皇と俳優の大泉洋(49)演じる源頼朝の2人きりの対面が描かれた。大泉は「本当に西田さんのお芝居という匠の技を存分に見せてもらったような気がして、ありがたい気持ちになりました」などと心境を明かした。

 <※以下、ネタバレ有>

 また、頼朝の正装に、SNS上には「大泉洋が教科書の頼朝に見えるから不思議だ」「束帯姿が教科書の『伝頼朝像』に激似な大泉殿」「上洛、ついに歴史の教科書に載るあの姿へ!おめでとう大泉頼朝!(いろいろあったけど)」などの声も続出。反響を呼んだ。

 稀代の喜劇作家・三谷幸喜氏が脚本を手掛ける大河ドラマ61作目。タイトルの「鎌倉殿」とは、鎌倉幕府将軍のこと。主人公は鎌倉幕府2代執権・北条義時。鎌倉幕府初代将軍・源頼朝にすべてを学び、武士の世を盤石にした男。野心とは無縁だった若者は、いかにして武士の頂点に上り詰めたのか。新都・鎌倉を舞台に、頼朝の13人の家臣団が激しいパワーゲームを繰り広げる。三谷氏は2004年「新選組!」、16年「真田丸」に続く6年ぶり3作目の大河脚本。小栗は8作目にして大河初主演に挑む。

 第22話は「義時の生きる道」。源頼朝(大泉)の上洛が決まり、命に従って随行する北条義時(小栗)。大軍を率いて念願の京へと上った頼朝は、後白河法皇(西田)九条兼実(田中直樹)と会談。今後の世の在り方を思い描く。そんな中、自分たちには利益のない上洛に、三浦義澄(佐藤B作)岡崎義実(たかお鷹)千葉常胤(岡本信人)らの不満が募る。一方、比企能員(佐藤二朗)は比企家の地位を盤石にするため、一族の比奈(堀田真由)を…という展開。

 1190年(建久元年)11月9日、頼朝は後白河法皇と2人きりの対面を果たした。

 後白河法皇「大軍を連れてきたものだな。見せつけておるのなら、大成功」

 頼朝「ありがとうございます」

 後白河法皇「おごった武士は皆、滅んだ」

 頼朝「確かに」

 後白河法皇「我らを亡き者とするならば、この日本(ひのもと)は治まらぬ。やれるものなら、やってみるがよい」

 頼朝「新しい世のため、朝廷は欠かせませぬ」

 後白河法皇「新しい世」

 頼朝「戦のない世にござる」

 後白河法皇「薄っぺらいことを申すのう。誰より業が深いくせに」

 頼朝「命からがら逃げ回るは、もう真っ平」

 後白河法皇「我が身かわいさ」

 頼朝「戦がなくなり、喜ばぬ者などおりませぬ。ただし、武士どもは別。あの者どもをおとなしくさせねばなりませぬ。是非とも、お力をお貸し願いたい。私が欲しいのは…」

 後白河法皇「朝廷の与える、誉れ」

 頼朝「ついては、我が娘を若き帝の后としていただきたく存じまする」

 しかし、後白河法皇は頼朝との対面からしばらくして崩御。1192年(建久3年)7月、頼朝は征夷大将軍となった。

 番組公式ツイッターに公開された大泉の「かまコメ(撮影直前・直後の音声コメント)」(2分14秒)は以下の通り。

 ▼後白河法皇との対面「頼朝が後白河法皇にお会いする、初めて上洛をしてお会いするというのが、どんな気持ちなのか。実は久しぶりにちょっと悩みまして、三谷さんにお聞きしたんですよ。そうしたら大変的確なお答えが戻ってまいりまして。大変緊張もしていただろうし、だけども対等な立場として挑もうとする緊張もあったでしょう、と。もっとたくさん色々書いてありまして、大変うなずけるお話を頂きまして。私は頼朝の今回の気持ちというのは、実はこの大河ドラマというこの舞台で、あの西田敏行さんとたった2人で演じる今の私の気持ちに近いのかなと思いまして。“三谷さん、ひょっとしたら西田さんと2人っきりでこの大事なシーンを演じる今の僕の心境に近いかもしれませんね”というような話をさせていただいて。今回の頼朝さんの気持ちと尊敬する西田さんと頼朝として対峙する自分とを、どこか重ねたような気持ちがいたしました」

 ▼西田敏行との共演について「最終的には西田さんのお芝居を目の当たりにすることに、どこかありがたみを感じるというか(笑)。生き神様のような感じになっちゃってて(笑)。“ありがたいな~”という思いが最後、来ましたね。演じている間は“なんて憎たらしい顔をするんだろう。この後白河という男は”という、頼朝としては何とも食えない男だなという気持ちなんだけども。演じ終わった途端に、一緒に演じていながら最後、手を叩きたくなるような、“ありがとうございました!”みたいな(笑)。ありがたかったですね。本当に西田さんのお芝居という匠の技を存分に見せてもらったような気がして、ありがたい気持ちになりました」

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