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※’20年7月上旬現在、国内で購入できる現行ラインナップかつ公道市販車のカタログ数値(公式HPに記載されているスペック)を比較。
上位すべて200ps超級。+αを絞り出す勝負に
エンジンパワーの総量を示し、バイクの性能を知る上で欠かせないのが「馬力」だ。10年前にはごく少数のマシンのみ最高出力200psを実現していたが、今では各社のリッタースーパースポーツ(SS)を中心としてこの領域に到達。1000㏄自然吸気エンジンでは、もはや限界に近い数値ながら、近年は各メーカーの知恵と工夫で200ps以上を絞り出す勝負を展開しているのが現状だ。
中でも一歩リードを広げたのがカワサキの「ニンジャH2カーボン」。スーパーチャージャーの恩恵で唯一の230ps台に到達し、見事1位に輝いた。10位圏内のメーカー最多はドゥカティ勢で4台がランクイン。一般的に吸排気バルブは、カムで開き、バネで閉じるのに対し、カムで開閉を行うデスモドロミックが大パワーの理由だ。国産勢では、話題作の新星RR-Rが4位に喰い込んでいる。今後は次期排ガス規制の大幅強化も噂されるが、さらなる新記録に期待したい.
第1位[231ps]カワサキ ニンジャH2カーボン:悪魔の過給パワーでブースト
現代のカワサキを象徴するH2が見事、馬力ナンバー1に輝いた。これを支えるのが二輪車世界初採用のスーパーチャージャー(SC)だ。川崎重工の持つガスタービン技術を注入し、自社開発したSCが機械的に過給することで驚異の馬力を生む。デビュー時の’15が200psだったのに対し、’19で231psに大幅アップ。ラムエア加圧時は242psにまで高まる。
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第2位[224ps]ドゥカティ スーパーレッジェーラV4:自然吸気でH2に迫る
パニガーレV4Rをベースに全身を磨き上げた最高峰グレードが次点。専用マフラーなどで3ps上乗せしており、レース管装着時には234psまでパワーアップできる。シャーシは全てカーボンで統一され、イタリア語で”軽い”を表す「Leggera」をモデル名に冠す。’20年に500台が限定販売。
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第3位[221ps]ドゥカティ パニガーレV4R:狙うは勝利、イタリアの悍馬
スーパーバイク参戦用マシンとして’19年デビュー。水冷V4は伝統のデスモドロミックとショートストローク化で高回転化を促進し、パニガーレV4の1103cc&214psに対し、998ccながら221psを絞り出す。
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第4位[218ps]ホンダ CBR1000RR-R/SP
’20年にCBR1000RR-Rとして全面刷新。モトGPマシン譲りのボア×ストやセミカムギアトレインで驚きの26ps増に!
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第5位[217ps]アプリリア RSV4 1100ファクトリー
既存の999㏄V4を1078㏄に拡大し、’20年に登場したアプリリアの新旗艦「RSV4 1100ファクトリー」。公道でも走りは刺激的だ。
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’20年モデルの馬力ベストテン
1.〈231ps〉カワサキ ニンジャH2カーボン
2.〈224ps〉ドゥカティ スーパーレッジェーラV4
3.〈221ps〉ドゥカティ パニガーレV4R
4.〈218ps〉ホンダ CBR1000RR-R/SP
5.〈217ps〉アプリリア RSV4 1100ファクトリー
6.〈214ps〉ドゥカティ パニガーレV4/S
7.〈208ps〉ドゥカティ ストリートファイターV4
8.〈208ps〉MVアグスタ ブルターレ1000セリエオロ
9.〈207ps〉BMW S1000RR
10.〈204ps〉 カワサキ ニンジャZX-10RR
●まとめ:沼尾宏明
※本記事の内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。
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September 05, 2020 at 09:09AM
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