
実は厳しいドイツの難民生活
――皆さんの欧米の印象はどのようなものですか? 例えば、アブドゥルさんのお姉さんはドイツにいますが、お姉さんがドイツに行く前のドイツのイメージ、そして、お姉さんが実際にドイツで直面した現実などを教えてください。 【アブドゥル】シリア戦争が始まってから、シリア人はドイツに行くことに集中しました。ドイツのメルケル首相が難民にとても同情し、共感している認識がありました。実際、彼女は難民を受け入れ、シリア人はドイツの主な難民となりました。姉や友人、知人がドイツにいるので、私はドイツで何が起こっているかを知っています。ドイツは難民をサポートしていますが、末端の真実まで明かされていません。 ――お姉さんはドイツでどの様に過ごされてきましたか?
【アブドゥル】姉(36歳)はシリア戦争の中、車を運転中に爆弾が直撃し、片足に重傷を負いました。夫は戦争中に亡くなりました。怪我の治療と爆撃で荒廃するアレッポを脱し、一旦トルコに移り、そこから身重の状態でギリシア、スロベニアやオーストリアを経てドイツのミュンヘンに到着しました。 途中、3人の子どもたちと生き別れ、自殺を考えました。しかし、無事に再会でき、ドイツに到着後、双子を出産しましたが一人は死産でした。重傷の片足は切断し、義足になりました。2015年から2016年にかけてのことです。 ミュンヘンに暮らしていた時は難民キャンプで生活し、支援も受けられましたが、2年ほど前にミュンヘンから電車で40分ほど離れた町に移動させられ、完全に自立した生活を求められました。近くにシリア人の友人もいません。 ドイツに到着した時、甥と姪は13歳、12歳、10歳で、完全に大人ではないため、苦しんでいるのを見ました。ドイツ政府からの補助金があると聞いても、申請するドイツ語ができません。ドイツ語を学ぶ時間も持てず、身近に支援してくれるドイツ人も皆無のままです。
町の教会では支援対象となる難民として登録されていますが、そこの世話人のドイツ人女性は、姉が相談に行くと、目の前で書類の紙を破って丸めて顔に投げつけました。身体障害者で4人の子どものいる母子家庭を想像してください。とても悲しいです。ホスト国とは思えません。 ――メルケル首相の難民受け入れには称賛の声がありましたが、現実の難民の生活は想像以上に困難な人がいると言うことですね。 【アブドゥル】一般にドイツやヨーロッパで何とか生き延びてきたのは、20歳以上の青年です。もし、私が22歳でドイツにいれば、自分の頭を使って一人で行動します。働くこともできるし、様々な組織に出向いて情報を得て、自分の足で立つこともできます。しかし、姉は身体障害者で4人の子供を持つシングルマザーです。 残念ながら、姉はこれまで近隣のドイツ人から温かく迎えられませんでした。今も母子で孤立状態です。この2年間、3歳の甥の服も買えず、その事情を知って7月に食料や衣服などの寄付をしてくれたのはドイツと日本に暮らす日本人女性たちでした。姉も私も心から感謝しています。しかし、ドイツでシリア人を助けるのが、どうして日本人なのですか?
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August 14, 2020 at 04:03AM
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