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朝日大、ベスト8逃す 全国大学ラグビー - 中日新聞

2トライを挙げた朝日大のFB永野選手=大阪府東大阪市花園ラグビー場で

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 大学ラグビーの全国選手権大会三回戦が十五日、大阪府の東大阪市花園ラグビー場などであり、朝日大(東海・北陸・中国・四国代表)は19−38で関西学院大(関西大学Aリーグ三位)に敗れ、初の全国ベスト8入りは果たせなかった。

 朝日大は開始直後にトライを奪われたが、前半16分にCTB又吉恒太選手(四年)がインターセプトからトライ。キックも決まり同点とした。その後は関学大のFWに圧倒され、ラインアウト後のモールから失トライを重ね、7−21で折り返した。後半はFB永野拓也選手(三年)の連続トライで一時、9点差まで迫ったが、終盤に突き放された。

◆「また帰ってこいよ」

 またも悲願のベスト8入りは、達成できなかった。朝日大は後半に見せ場をつくって聖地・花園の観客を沸かせたものの、関西学院大に最後は力負けした。

 立ち上がりを「笑うぐらい硬かった」と吉川充監督。序盤は相手FWに押し切られ、スクラムとモールを止められなった。14点差とされたハーフタイム。選手たちが話し合ったのは、「原点に返ろう」だった。

 後半はタックル、スクラムともに互角以上の戦いに持ち込んだ。バックス陣の展開力も光り、オフロードパスやパスダミーで惑わしFB永野拓也選手(3年)が連続トライを奪った。快足バックスは「展開力は通用し、自信になった」と、敗戦にも手応えを語る。

 2年前にも、初めて進出した3回戦で涙をのんだ朝日大。この日の試合後、観客席の目の肥えたファンからは「また来年帰ってこいよ」と、フィフティーンに励ましの声が飛んだ。

 CTB飛弾野雄輝主将(4年)は「負けたけど、一番いい試合だった。下の学年に新しい歴史を塗り替えてほしい」と涙をぬぐった。新チームとなる白黒ジャージーの挑戦が、また始まる。

 (沢田石昌義)

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