作品を見ていると、エベレストに挑戦していた学生の頃、心の支えになってくれた愛犬(ラブラドール)サクラのことを思い出した。散歩は朝と夜、1日2時間。毎日、同じ時間に歩くだけで自分が住んでいる地域の四季を感じることができた。咲き始めた桜に春の訪れを、遠く高く澄み切った空に浮かぶ綿菓子のような雲に秋の気配を。日常を写真で追っていくということは、自分のストーリーを残していくことでもある。選考に残った作品は、身近にある幸せや生活感をうまく見つけて表現している。
大賞の「むら相撲の日」は今夏、秋田県由利本荘市の鮎川神社で行われた奉納相撲の様子を活写した。初めてまわしを締めたであろう子どもが恥ずかしそうにお尻を手で隠して、そわそわしている様子が伝わる。組み写真3枚ともに登場する「名物親父」みたいな世話役のおじさんには存在感があり、昭和の日本を舞台にした映画のワンシーンにも見えて、ほほ笑ましい。
「台風がもたらす気流の姿」は、周囲の景色の中に富士山が溶け込んでいるような描写が美しい。単体で写真に収めるには富士山ほど難しい山はない。雲の流れ、登山者のヘッドランプの光をうまく取り入れている。「街から眺める富士山」という要素もあってバランスが良い。
遊び心があって目を引いたのが「電球カメラマン」。鏡面加工された電球をアイテムにして、撮影者自身を映り込ませた。芝生の上に電球という本来なじまない組み合わせだが、そのギャップが面白い。抜けるような青空と芝の緑のコントラストも良く、見ていて楽しい。
「朝のコスモス園」は、朝もやに包まれて逆光に浮かぶコスモス畑を背景に、犬を連れて散歩をする女性をシルエットでまとめた。柔らかく暖かい色が画面にあふれて、すごく平和を感じる。日常から離れたときに思うんです、幸せって何げない日常にあるんだなって。
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December 11, 2019 at 10:17AM
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