【モデルプレス=2023/02/02】俳優の窪田正孝が、舞台『エヴァンゲリオン ビヨンド』(5月〜6月:東京、長野、大阪)にて主演を務めることが決定。石橋静河、村上虹郎、田中哲司ら出演キャストが解禁された。
◆窪田正孝主演舞台「エヴァンゲリオン ビヨンド」
新宿の新たなランドマークとなる東急歌舞伎町タワーの6階に完成する新劇場・THEATER MILANO-Zaのこけら落とし公演として上演される舞台『エヴァンゲリオン ビヨンド』。これまでに多くの人々を魅了し続けてきた『エヴァンゲリオン』が今回、舞台となり新たなエンタテインメントとして繰り広げられる。
本作で描かれるのは、壊滅的な状況になった地球と生き残った人々。人類再生の“切り札”を発見し、希望に向けて突き進むエヴァンゲリオンと搭乗する14歳の少年少女たち。しかし、計画に繋がりを持つ青年・渡守ソウシ(窪田)は、新たな悲劇の扉が開くのを目撃。真相を探るため、ソウシは特務機関の女性・瑞穂ユウ(石橋)に接触する。舞台ならではの演出によるオリジナルの物語が展開される。
本作の構成・演出・振付を手掛けるのは、演劇やコンテンポラリーダンスの公演、バレエ、オペラ、歌劇などの演出・振付でも幅広く活躍し、新作を発表するごとに常に世界中の注目を集める世界的天才振付家であるシディ・ラルビ・シェルカウイ。その活動は高い評価を得て、2014年には母国ベルギーで国王から爵位の名誉称号を授与されるなど、現代舞台芸術を牽引している。日本文化への造詣も深く、これまでのBunkamuraとのコラボレーションでは、2012年に『テヅカTeZukA』の構成・振付、2015年と2018年には『プルートゥ PLUTO』において演出と振付を務め話題となった。
さらに上演台本は、劇団はえぎわの主宰で、俳優・脚本家・演出家として活躍するノゾエ征爾が手掛ける。卓越した発想力とユーモアに富み、丁寧な作劇で、独特の奇想天外な世界観を愛情一杯に描く、気鋭のクリエイターだ。
◆窪田正孝・石橋静河・村上虹郎ら集結
本作で主演を務める窪田は、2019年に上演された『唐版 風の又三郎』以来4年ぶりの舞台出演。これまでBunkamuraで参加した2作品はどちらも唐十郎の作品で、その独特で詩的な台詞の数々を見事に客席に届けた窪田が、シェルカウイとノゾエの創り出す新たな『エヴァンゲリオン』をどのように表現するのか注目だ。
今回の発表を受けて窪田は「エヴァが描くメッセージを、蠢く今この時代に演劇を通して観客に直接届けられたらと思っています。本来、手を出してはいけないエヴァンゲリオンという山のように高い壁に挑む事を真摯に受け止めてビヨンドを完成させたいです」と意気込みを明かした。
共演には注目の若手実力派俳優として多彩に活躍する石橋、数々の作品で強烈な個性を放ち話題を集める村上、人間味あふれる演技と確かな存在感が光るベテラン田中のほか、永田崇人、坂ノ上茜、村田寛奈、宮下今日子、大植真太郎、大宮大奨、渋谷亘宏、AYUMI、森井淳、笹本龍史、渡邉尚、高澤礁太、権田菜々子と豪華なキャストが集結する。(modelpress編集部)
◆窪田正孝コメント
舞台版は物語も登場人物も変えて新たなシナリオで描くことになりました。神、人類、戦争、侵略、破壊、そして再生。エヴァが描くメッセージを、蠢く今この時代に演劇を通して観客に直接届けられたらと思っています。本来、手を出してはいけないエヴァンゲリオンという山のように高い壁に挑む事を真摯に受け止めてビヨンドを完成させたいです。
◆石橋静河コメント
お芝居を始める前から憧れていて、いつか一緒に仕事をしたいと思っていたシェルカウイさん。自分が想像していたより早く夢が叶って、ワクワクが止まりません。『エヴァンゲリオン』の世界を新たな形にするということはあまりにもプレッシャーが大きすぎると感じていますが、シェルカウイさんや窪田さんら素晴らしい才能の方々と一緒に、この偉大な作品の核にあるものを捉え、表現することは、激動の時代である今、大きな意味をもつと強く感じています。お楽しみに!
◆村上虹郎コメント
これはまたもの凄い大渦に巻き込んで頂きました。大変な事になりました。とにかくこれは未知なるエヴァンゲリオンです、しっかりと喰らいついていきたいと思います。乞うご期待。
◆田中哲司コメント
エヴァンゲリオンを初めて観た時は衝撃的でした。マジンガーZで育った僕のヒーロー像とはかけ離れた、善と悪が混在した存在だったからです。そして今回、歌舞伎町に新しく出来る劇場のこけら落としで、舞台版エヴァンゲリオンを上演する。それに参加出来るのをとても嬉しく思います。もう描き切った感のあるエヴァンゲリオンを、新たにどういう形で舞台に上げるのか。エヴァンゲリオン世代でない僕でさえワクワクします。どうぞご期待ください!
◆ノゾエ征爾コメント
耳を疑った。エヴァを演劇で。なぜわざわざそんなことを。意味がわからなかった。大学生になって間もない頃だったと思う。友人が今はまっているというテレビアニメを見せてくれた。鋭利なロボットがビル群を跳躍し、咆哮し、そのパイロットの少年は泣き叫んでいた。なんだこれは。理解しきれないものを浴びせられて脳がブルブル震えていた。
25年ほど経ってその渦中に身を置くとは露知らず。今はリアルに身体が震えている。怖い。ひたすら怖いのです。しかし、いつしかその震えが、武者震いのようにも感じられ始めている。ラルビ氏の構想や演出プランが深まるにつれ、不確かな不安をナンセンスに感じた。このラルビエヴァ、乗るしかない。三歩進んでは三歩下がるような執筆がもう2年近く続いている。きっとこれは終わらない。上演されても終わらないものがここにある。震えがおさまることは、とうに諦めている。皆さんには、きっといい震えを。
◆舞台「エヴァンゲリオン ビヨンド」あらすじ
無秩序な開発、争いにより、海や大地は汚染され、壊滅的な惨状を呈した地球。限られた地域に「ドルフ」と呼ばれる集落を作り、暮らす人々がいた。そんな「ドルフ」の1つをリーダーとして牽引する渡守ソウシが、その日、目撃したもの…。新たな高エネルギー資源が特務機関「メンシュ」によって発見され、最高司令官・菅生マサツグの指揮のもと、「エヴァンゲリオン」が海底を穿ち、地中深く潜っていく。
しかし、ここで思いも寄らない事態が発生する。掘り進めた地底から、巨大な未確認生物「イキモノ」が出現したのだ。エヴァで必死の迎撃を行い、なんとか「イキモノ」を地中に閉じ込め、強固な蓋をする。
それから半年。渡守ソウシは、ドルフのシェルターの向こうの光景に目を疑う。再びイキモノが出現した。イキモノと激闘を繰り広げるエヴァを茫然と見つめるソウシ。急変する事態を前に、動揺する蓮見タンを始めとするパイロットたち。疑念を強めるソウシは、メンシュのドルフ上級担当官・瑞穂ユウに近づく。
一体何が起きているのか?誰が何をしようとしているのか?イキモノとは?エヴァンゲリオンとは?明るみになる真実と、晴れない疑念との間で、人々は…。
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