今年もレコ大の季節がやって来た。12月30日、「第64回 輝く!日本レコード大賞」がTBS系列で放送される。年々イマイチ盛り上がりに欠ける感も否めないが、最も注目を集めるのはやはり番組タイトルでもあるレコード大賞だろう。
大賞の候補となる「優秀作品賞」10作が発表されており、様々なジャンルの楽曲が出揃った。まず昨年『CITRUS』で初の栄冠に輝いた5人組ダンス&ボーカルグループ「Da-iCE」だが、残念ながら乃木坂46以来となる同一アーティストの2連覇達成はなさそうだ。音楽番組制作会社スタッフが明かす。
「見ての通りではありますが、昨年の大賞獲得以降もDa-iCEの一般知名度や人気が上がったような様子はほとんど見受けられない。要は“ハネなかった”のです。リリースしたシングルはデジタル配信のみ。目立った活躍がないままとうとう年末を迎えてしまいました」
昨年の大賞をDa-iCEが獲得できた理由
確かに今年、Da-iCEがレコード大賞に相応しいかと問われれば多くの視聴者が厳しいと感じるだろう。だがそれは昨年も同様だった。所属するエイベックスグループの猛烈なプッシュが実った結果だという見方もある。
「実は昨年の審査では、同じエイベックスグループの3人組バンド『Awesome City Club』を推す声もあった。特に各地方のTBS系列局はみんなAwesome City Clubに票を投じました。ですが古くから投票権を持つ音楽評論家たちとスポーツ新聞各紙が、音楽業界に強い力を持つ某芸能事務所の意向を受けて『Da-iCE』に組織票を投じたのです。今でもTBS局内では『去年はやっぱりオーサムだったのでは……』という声がありますね」(同前)
2017年、2018年と乃木坂46が連覇し2019年「Foorin」の『パプリカ』、2020年LiSAの『炎』と続いたレコード大賞。過去の受賞者と見比べると、どうしても人気・実力共にDa-iCEは一枚落ちる。思い返せば2014年『R.Y.U.S.E.I.』でレコード大賞を受賞した「三代目 J Soul Brothers from EXILE TRIBE」はその後大ブレイクを果たして、翌年にリリースされたアルバム「PLANET SEVEN」はミリオン認定に。エイベックスとしては二匹目のどじょうを狙ったのかもしれないが、今のところ結果は芳しくなさそうだ。
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