12月18日、ついに最終回放映を迎える『鎌倉殿の13人』。脚本を手掛けた劇作家・演出家の三谷幸喜さんは、この度第70回菊池寛賞を受賞しました。そのお祝いにかけつけた、菊池寛賞選考顧問の阿川佐和子さんと、敬愛する菊池寛を模した装いで登場した三谷さんの対談の一部を、『週刊文春WOMAN2023創刊4周年記念号』より、一部編集の上、お届けします。(全2回の1回目。後編・新納慎也さん、宮澤エマさんの対談を読む)
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だんだん辛い展開に「三谷さんどうしちゃったの?」
阿川 今回の受賞は、大河ドラマ『鎌倉殿の13人(以下、鎌倉殿)』のヒットもきっかけになったと思います。大河をお書きになるのは3度目ですよね?
三谷 はい。最初が『新選組!』(2004年)次が『真田丸』(2016年)、そして『鎌倉殿』。
阿川 それぞれに三谷色はあるけれど、今回の『鎌倉殿』は、「三谷さんどうしちゃったの?」というくらい、だんだん辛い展開になって。本格的な大河ドラマ作家になられたというか、後半はぜんぜん茶化してないというか……。
三谷 前2作も茶化してはないですけど(笑)。鎌倉時代を描くとどうしてもああなるんですよね。
阿川 鎌倉時代は、源頼朝や北条政子くらいは知っていましたけど、こんなにドロドロした世界だったとは。義経の描き方も独特で面白かったですね。「なるほど、こんな子だったのか!」と。
三谷 「これが本当の姿なのかも?」と思うでしょ? 菅田(将暉)さんの演技ももちろんすばらしかったですが、菊池先生もおっしゃっていたように、事実よりも面白い噓のほうがやっぱり優先されるべきだと僕は思います。『鎌倉殿』は基本的には史実に沿って書いていますが、ギリギリのところで、「僕の考えたほうが絶対に面白い」と思ったときはフィクションの噓を選びました。
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