東映直営「渋谷TOEI」12月4日で閉館へ 69年の歴史に幕 - ORICON NEWS

　映画配給会社の東映は19日、東京・渋谷にある直営劇場「渋谷TOEI（1）・渋谷TOEI（2）」を12月4日の営業をもって閉館すると発表した。経営方針による決定で、東映の直営劇場第1号として開業して以来、69年の歴史にピリオドを打つ。

12月4日に閉館が決まった渋谷TOEI。ビックカメラやマクドナルドなどが入っている渋谷東映プラザの７階・９階（写真提供：東映）

　映画館の多い渋谷の街の中でも駅から一番近く、渋谷宮益坂下の交差点北西角に建つ商業ビル「渋谷東映プラザ」の7階・9階。何十年も前から利用しているなじみ客も多いことだろう。今となっては昔懐かしい雰囲気のする映画館だ。　同館は、1953年11月18日に「渋谷東映」「渋谷東映地下」として新築開業。63年9月1日より「渋谷東映地下」を「渋谷東映パラス」に改称。66年7月1日「渋谷東映パラス」を「渋谷松竹」に改称して東映経営下で松竹邦画系番組を上映していた時期もある。

　90年9月14日に再開発のため一時閉館。93年2月20日、渋谷東映プラザが開業し、「渋谷東映」「渋谷エルミタージュ」として新規オープンした。2004年10月15日より現在の館名で営業している。