
馬の良しあしを見分けた中国の名人の名前から転じ、人物を見抜く眼力を持つ人を「伯楽」と呼ぶ。立候補をしばしば「出馬」と言い換える選挙でも、伯楽であれば、良い候補者を選べるはずだ。
民主党のジョー・バイデン前副大統領が共和党のドナルド・トランプ大統領に競り勝った2020年米大統領選で、投票権を行使した1億5000万人を超える人々の中に、伯楽はどれほどいたろうか。
両氏の事実上の一騎打ちでの伯楽の仕事は、「良い馬」を見つけるというより、「より悪くない馬」を選ぶことだったようだ。その結果を、多くの識者は、米国の内政にとっても、国際社会での米国のリーダーシップを取り戻すうえでも、「米国の民主主義がresilience(
民主主義が健全に機能するための第1の条件は、「より多くの人が参加する」ことだ。10人で決めるより、100人で決めた方が「間違うリスク」を低くできると考えるからだ。とはいえ、伯楽が数人いたとしても、母数の多さから影響力は相対的に薄まり、全体としてとんでもない結論を出す恐れもある。
そこで、第2の条件として、「正確な情報が、有権者の間で共有されている」状態が求められる。それによって、伯楽ではない大多数も、全体として伯楽の役割を果たすことが期待される。
今回の大統領選の特徴の一つは、郵便投票や期日前投票の多さだった。11月3日の投開票日より前に、1億人を超える人が投票を済ませた。早い州では9月上旬から郵便投票の受け付けが始まっていて、候補者を見極める時間は、投開票日に投票した人より、数日から2か月近く短かった計算になるから、第2の条件にとってマイナスではなかったのかという疑問もわくだろう。
そこは、マラソンにも例えられる大統領選だ。民主、共和両党の予備選の段階から11月の投票日まで1年以上にわたり、候補者は政策だけではなく、人格、交友関係、過去の失言、醜聞まで徹底的にさらされる。投票までの時間が数日から2か月ほど短くなったところで、極めて長期間にわたる選挙ゆえ、判断材料が足りなかったということには、ならなかったはずだ。
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November 17, 2020 at 08:00AM
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「良い馬」の選び方──米大統領選と投票率 - 読売新聞
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