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病と闘い昨年度 県ベスト 突発性難聴 次は大学での活躍誓う - 中日新聞

トレーニングに励む林栄真選手=中能登町能登部上で

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ハンマー投げ 七尾東雲高卒・林選手

 病に打ち勝ち、県内トップの座を射止めた−。ハンマー投げの林栄真選手(19)=中能登町能登部上=は、七尾東雲高校三年だった昨年度、病気と闘いながら県内の高校生の中で年間のベスト記録を達成した。「苦しかった冬を乗り越えた自分へのご褒美のよう」。今春、天理大(奈良県天理市)に進学。新型コロナウイルスの影響で、練習は故郷で続けるが、さらなる活躍を誓う。(稲垣達成)

 病は不意に襲いかかった。昨年三月。突然、左耳が聞こえなくなった。突発性難聴。十日間入院し、ステロイド剤を打ち続けたが、良くなる兆しはなく、医師は告げた。「もう、治らないかもしれない」

 紹介状を書いてもらい、別の病院へ。「周りの圧や高校最後の年というプレッシャーがすごかった」。当時の心境を伝えると、医師は事もなげに言った。「インターハイが終われば治るよ」。精神的な重圧によるもの、との見立てだった。

 小学三年で始めた陸上。持ち前の瞬発力を生かそうと、中学で砲丸投げに挑戦、全国大会に出場した。高校からハンマー投げも始め、二年時に県大会で優勝した。前評判通りの活躍に、自然と周りの期待も大きくなっていった。「記録を出すのに必死だった」。自らを追い込みすぎていた。

 「原点に立ち返ろう」。春休み、足が向いたのは、地元の「スポーツセンターろくせい」だった。小学生の時に入っていた陸上クラブ「鹿島AC」の活動拠点だ。コーチの山本伸幸さんと一緒にランニングし、初心を思い出した。「競技を楽しむことを忘れていた」

 聞こえ具合は徐々に回復し、耳の調子と重なるように、記録も上向きに。五月の県大会で優勝し、六月の北信越大会で56メートル18とベスト記録を打ち出した。「手から離れた瞬間に、いったと思った。うれしかった」

 八月のインターハイは雨に泣き、力を発揮できずに引退を迎えたが、医師の診察通り聴力は戻った。「異様なプレッシャーだったんだろう」。完治した今だから、笑って振り返られる。

 新型コロナウイルス感染拡大の影響で、大学生になった今も、地元でトレーニングに励む。「日本選手権や全日本インカレ(日本学生陸上競技対校選手権大会)の出場を目標に頑張りたい」。力強く誓い、夢を語る。「いずれ地元に戻って、子どもたちに体を動かす楽しさを伝えたい」

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