
2011年2月12日、プレミアリーグのマンチェスター・ユナイテッド対マンチェスター・シティ戦。1-1で迎えた83分、右サイドのナニからのクロスに呼応したルーニーは、ジャンプ一番に豪快なオーバーヘッドシュートで合わせ、ゴール右隅に突き刺した。ルーニーのみならず、マンUとプレミアの歴史においても永遠に語り継がれるスーパーゴールだ。
ただ、巷での圧倒的な高評価とは裏腹に、選手にとってはかならずしもそれが“ベスト”ではない場合がある。現在イングランド2部のダービー・カウンティに籍を置くルーニーは今回、英紙『The Sunday Times』にコラムを寄稿。そのなかで、真のベストゴールを明かしている。
35歳になったストライカーは「好きなゴールはなにかって訊かれたら、たいていはあのシティ戦のゴールと答えてきたよ。ただ、ゴールの質で考えたら、あれがベストではない」と綴り、「個人技ではなく、それはチームワーク、動き出し、コントロール、タイミングのすべてが凝縮されたものでなければいけない。たぶんみんな、僕にとってどれが一番かはピンと来ないんじゃないかな」と続けた。
そしてルーニーが選んだのは、2009年12月30日のプレミアリーグ、マンU対ウィガン戦の一撃だった。
右サイドでタメを作ったアントニオ・バレンシアが、大外を駆け上がるラファエルに絶妙なパスを送る。深く抉ったブラジル人サイドバックが中央ニアサイドへライナー性のクロスを供給すると、走り込んだルーニーが相手DFの鼻先でチョコンとコースを変え、見事ゴールに流し込んだ。
シティ戦のバイシクル弾や超ロングシュート、チャンピオンズ・リーグ決勝での一発などド派手なファインゴールを数多く決めてきたルーニーだが、あえてウィガン戦のシンプルなゴールを選んできた。
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April 14, 2020 at 03:26AM
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「シティ戦のゴールがベストじゃない」名手ルーニーが“完成度ナンバー1”と自画自賛する一撃とは - サッカーダイジェストWeb
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