眺めの良い尾根道てくてく 散歩マップ第４号完成 久本・末長・新作コース:神奈川(TOKYO Web) - 東京新聞

高津てくてくマップ第４号の「久本・末長・新作コース」

　　高津　　地域にある緑地を残すため、市民に歩いて魅力に触れてもらおうと、川崎市高津区で五年前から発行されている散歩マップの第四号が完成した。今月に予定していた記念の歩く会は新型コロナウイルス感染拡大の影響で中止となったが、担当者は「一人でも十分に楽しめるコースができた。自然に触れてほしい」と呼び掛けている。　（安田栄治）

　マップは、同区まちづくり協議会による「高津てくてくマップ」。同協議会「緑のまちづくり活動支援プロジェクト」の市民メンバー十数人が一年かけて区内を歩き回り、コース設定から写真や絵、レイアウトなどマップの作製を手がけている。

　第四号は「久本・末長・新作コース」。ＪＲ南武線武蔵溝ノ口駅から出発し、久本薬医門公園を経由し「ターザンの木」「江戸見桜」を見ながら増福寺、杉山神社、新作八幡宮などを回る。終点の川崎市民プラザまで約五・一キロで、所要時間は約二時間半。

　「ターザンの木」は根元から大きく三本に分かれ、子どもたちがターザンごっこをしたくなるような大木。「江戸見桜」は、昔から大山詣に通りかかると江戸が見えたという丘にあって旅人たちの目印とされた。大きな屋敷を囲む「屋敷林」や神社や寺にある「社寺林」などが続き、眺めの良い尾根道のコースとなっている。

　各号はそれぞれ三千部を発行。マップは広げてもすぐに折り畳んでポケットに入れやすく、歩きながらでも見やすいように作られている。第一号「上作延コース」と第二号「久末コース」は好評でそれぞれ千部を増刷したほど。完成記念の歩く会は毎号行われ、昨年三月の第三号「千年・子母口コース」の際は約五十人が参加し、春の日差しを浴びて貝塚や古墳、遺跡を巡るコースを楽しんだ。

小磯盟四郎委員長

　同プロジェクトの小磯盟四郎委員長（７７）は「高津は駅の近くにも緑があり、身近に『こんなところがあったんだ』と思う場所が多い。休日を利用し、お金がかからず何度でも行きたくなるような隠れた資産に触れてほしい」と話している。

　第四号までを高津区役所などで無料配布している。第五号は「二子・久地・津田山コース」の予定で来春の完成を目指している。問い合わせは、同区まちづくり協議会事務局＝電０４４（８６１）３１３３＝へ。

根本から３本に分かれた「ターザンの木」はその大きさにも圧倒される＝高津区久本で

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March 22, 2020 at 05:24AM
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